東南アジア市場における緩効性肥料の本格展開へ
2025年5月6日、インドネシア現地時間において、キングエンタグループ(Kingenta Group)は、インドネシアの著名なテクノロジー農業プラットフォーム企業 AgriAKU(アグリアク) と戦略的パートナーシップに関する枠組み契約を正式に締結しました。今回の契約締結は、同グループが掲げる緩効性肥料肥料の国際展開戦略における重要なマイルストーンとなります。


AgriAKUとは?インドネシア最大級の農業資材流通企業
AgriAKUは、インドネシア国内において急成長を遂げているテクノロジー農業企業であり、数万人に及ぶ農家とのネットワークを有しています。同社は、農業資材のEC流通網を整備し、種子・肥料・農薬などを効率的に供給することで、インドネシア農業のデジタル化を先導しています。現在、AgriAKUはインドネシア最大級の農業資材流通企業としての地位を確立しており、キングエンタグループの製品と技術を広く流通させる最適なパートナーといえます。
東南アジア市場での緩効性肥料展開を本格始動
キングエンタグループは、今回のパートナーシップ締結をもって、東南アジア地域における緩効性肥料の本格展開を正式に開始しました。緩効性肥料は、環境への負荷を抑えつつ、長期間にわたり安定した肥料供給を可能にする次世代型肥料として、世界中で注目されています。特に熱帯気候で作物の生育が盛んな東南アジアでは、肥料の流亡や過剰施肥による土壌劣化が問題となっており、緩効性肥料のニーズが年々高まっています。
欧州展開に続くグローバル戦略の一環
この動きは、2025年4月3日にオランダで開設された「欧州緩効性肥料モデル工場」に続く、キングエンタグループの国際戦略の一環です。同工場は、欧州連合(EU)の環境基準に対応した高品質な緩効性肥料の生産拠点として、欧州市場への供給体制を構築するために設立されました。今回のインドネシアにおける展開により、キングエンタグループは「欧州+東南アジア」の二大市場を軸にしたグローバル展開を本格化させることになります。
サステナブル農業の実現に向けて
キングエンタグループは、今後も世界各国の農業パートナーとの連携を強化し、「製品×技術×サービス」の三位一体型ソリューションを通じて、持続可能な農業の実現に貢献していく方針です。AgriAKUとの協業では、単なる肥料供給にとどまらず、土壌改善、収量向上、スマート農業導入など多角的な支援を通じて、インドネシア農業の発展を支えてまいります。